虹頭のかたち外来

頭のかたち外来とは

頭のかたち外来とは

頭のかたち外来は、赤ちゃんの頭の形に関するお悩みに対応する専門外来です。乳児期は頭の骨がやわらかく、外からの影響を受けやすいため、向き癖や寝る姿勢などによって頭の形にゆがみが生じることがあります。
こうした頭のゆがみの多くは、病気ではなく日常生活の中で生じるものであり、適切なケアや治療によって改善が期待できます。
当院では、医師が頭の形の状態を丁寧に評価し、体位変換などの生活指導からヘルメット治療まで、お子さま一人ひとりに合わせた方法をご提案いたします。

このようなお悩みはありませんか

  • 頭の形が左右で違って見える
  • 後頭部が平らになっている(いわゆる絶壁頭)
  • いつも同じ方向ばかり向いて寝ている
  • 将来の見た目や発達に影響がないか心配
  • 親も頭のかたちが気になっており、こどもが大丈夫か心配

このようなお悩みがある場合は、早めのご相談をおすすめします。

赤ちゃんの頭のゆがみの原因

赤ちゃんの頭のゆがみは、主に外からの圧力によって生じます。
主な原因は以下のとおりです。

  • 向き癖(いつも同じ方向を向いて寝る)
  • 仰向けで過ごす時間が長い
  • 子宮内での圧迫や出産時の影響

乳幼児突然死症候群(SIDS)予防のために仰向け寝が推奨されていることもあり、近年は頭の形のゆがみに悩むご家庭が増えています。
なお頭の形のゆがみの多くは「位置的頭蓋変形」と呼ばれ、頭の骨が早く閉じてしまう病気(頭蓋縫合早期癒合症)とは異なります。
初診時の検査で、小児科専門医が頭蓋骨早期癒合症の鑑別を行います。

頭のかたちの種類

赤ちゃんの頭のゆがみは、主に以下の3つに分類されます。
それぞれの状態に応じて、適切な対応方法が異なります。

  • 斜頭症:頭を上から見たときに、左右非対称になっている状態です。最も多く見られます。
  • 短頭症:後頭部が平らで、頭の前後が短く横に広い状態です。
  • 長頭症:頭の前後が長く、横幅が狭い状態です。

当院の診療の特徴

当院では、小児科専門医が赤ちゃんの負担やご家族の不安に配慮しながら診療を行っています。
「治療が必要かどうか分からない」という段階でも、積極的にヘルメット治療をお勧めするようなことはありませんので、お気軽にご相談いただけます。

  • 月齢や発達段階、重症度に応じた適切な評価
  • 体位変換(向き癖改善)やタミータイムの指導
  • ヘルメット治療の適応を丁寧に判断
  • ご家族と相談しながら無理のない治療方針を提案

ヘルメット治療について

ヘルメット治療は、赤ちゃんの頭の成長を利用して形を整える治療法です。
専用のヘルメットを装着し、成長する方向をコントロールすることでバランスの良い頭の形へと導きます。
強く押して矯正するものではなく、あくまで自然な成長をサポートする治療である点が特徴です。

治療の対象と開始時期

ヘルメット治療は、すべてのお子さまに必要なわけではありません。
頭のかたちの程度や月齢を考慮して適応を判断します。
一般的には生後3〜6か月頃に開始することで効果が得られやすいとされています。
これは頭の成長が盛んな時期であり、形の改善が期待しやすいためです。
一方で軽度の場合は体位変換などの生活指導で経過をみることもあります。

当院で使用するヘルメット「ベビーバンド」について

当院では医療用頭蓋形状矯正ヘルメット「ベビーバンド」を使用しています。
ベビーバンドはお子さま一人ひとりの頭の形に合わせて作製されるオーダーメイドのヘルメットです。
通気性に配慮した設計で長時間装着しても蒸れにくく、日常生活の中で無理なく使用できるよう工夫されています。
また内側のクッション材は取り外して清潔に保つことができるため、衛生面にも配慮されています。
見た目にもやさしいデザインで、保護者の方の心理的負担軽減にもつながります。

診療の流れ

1. 診察・カウンセリング

医師が頭のかたちや発達の状況を確認し、治療の必要性について説明します。


2. 頭のかたちの評価・計測

専用機器などを用いて頭のかたちを客観的に評価します。


3. ヘルメット作製

重症度に応じた適応があり、かつご家族の希望がある場合は頭のかたちに合わせてヘルメットを作製します。


4. 装着開始

通常1日20時間以上の装着を基本とします。


5. 定期フォロー

成長に合わせて調整を行いながら経過を確認します。


6. 治療終了

治療の経過を見ながら、治療終了時期を検討していきます。

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