活動的なお子さまに、ケガはつきものです。ちょっとしたケガならば、そのままにしていてもたいていは治ってしまうものですが、キズの範囲が広かったり深かったりした場合、細菌が感染し、化膿してしまう危険性があります。また治りが遅くなったり、きれいに治らなかったりすることもあります。当クリニックでは日常における軽いキズの処置を行っていますので、不安を感じた場合、お気軽にご受診ください。
★なお、診断の上、重症である場合、より専門的な治療が必要と医師が判断した場合は、迅速に提携医療機関にご紹介いたします。
皮膚は浅い部分から表皮・真皮・脂肪という層で構成されています。擦りキズ(擦過傷)とは、転ぶなどして表皮・真皮という皮膚の浅い部分がすりむけることで生じたキズのことです。皮膚の表面には神経が多いため、多くの場合、ヒリヒリとした痛みを生じ、出血を伴います。
基本的には治りの良いものですが、傷口の汚れ具合(砂やアスファルトが入ってしまうなど)や、その後も傷口周辺を衛生的にしていなかった場合、化膿したり、傷跡が残ってしまったり、また破傷風などの感染症を引き起こす可能性もありますので、傷口はなるべく早く洗浄し、清潔に保っておく必要があります。
当クリニックでは、傷口にまだ砂利やガラス片などが残っている場合は、まずピンセットなどで除去していきます。範囲が広く、摂り切れない場合は、局所麻酔を行ってブラッシングにより確実に取り除くこともあります。一旦傷口は広がったり出血したりしますが、リスクを除くためには重要な治療となります。その後は傷口が乾かないよう、フィルムなどの被覆材をあてます。傷のある部分の皮膚は日光に当たると茶色くシミになることがありますので、なるべく日光に当てないようにしましょう。
ナイフやガラスおもちゃの一部など、鋭利なもので皮膚を切ってしまった時に生じるのが切りキズです。浅い部分の表皮が切れた場合は、出血してもしばらく圧迫していれば止まり、縫合する必要はありません。治療では医療用のテープで固定することもありますが、基本的にきれいに治ります。
真皮の部分まで深く傷が及んでいる場合は、医療用テープや医療用接着剤などを用いて治療します。またキズの長さや深さによっては局所麻酔を行い、縫合する場合もあります。縫合すると傷跡が残ることもありますが、逆にきれいに治る場合もあります。さらに脂肪や筋肉にまで至っている場合は、神経の損傷や腱の断裂、血管の損傷がないかどうか慎重に判断する必要があり、その場合、より専門的な医療機関をご紹介します。
キズの浅い深いに関わらず、屋外での受傷や汚れているもので切ってしまった場合、動物の咬み傷やひっかき傷の場合は、よく洗浄して汚染を落とし、抗生剤入りの軟膏を塗り、場合によっては抗生剤の内服もするなどして、感染症の予防も行います。
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